AIイラスト作成術:未来のファッションショーを描くStable Diffusionプロンプト作成の思考プロセス

未来のファッションショー
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AIイラスト作成術:未来のファッションショーを描くStable Diffusionプロンプト作成の思考プロセス

この記事のトップに表示されている、きらびやかなAIイラスト。これは「未来のファッションショー」をテーマに、AI画像生成ツール「Stable Diffusion」を使って作成したものです。今回は、この一枚のイラストがどのようにして生まれたのか、その舞台裏、特に**「プロンプト」と呼ばれる指示文を作り上げる思考のプロセス**を詳しくご紹介します。

AIイラスト作成において、プロンプトは設計図のようなもの。漠然としたイメージを、いかに具体的な言葉に落とし込み、AIに伝えるかが、望む結果を得るための鍵となります。

1. テーマ設定:なぜ「未来のファッションショー」なのか?

まず、描きたいテーマとして「未来のファッションショー」を選びました。このテーマには、革新的なデザインやテクノロジーの融合といった、視覚的にインパクトのある要素が含まれています。AIの能力を試す上で、前衛的で想像力を刺激するビジュアルは格好の題材だと考えました。読者の皆さんにも、AIアートが持つ創造的な可能性を感じていただけると期待したのです。

この段階での、最初のシンプルな着想は次のようなものでした。

  • 思考(日本語): 未来的なファッションショーで、斬新なデザインを描きたい。
  • 初期プロンプト(英語): futuristic fashion show with avant-garde designs

この短いプロンプトでも画像は生成できますが、より具体的で、自分の意図を反映したイラストにするためには、さらなる深掘りが必要です。

2. リサーチとインスピレーション:イメージを具体化する情報収集

次に、具体的なビジュアルイメージを固めるため、リサーチを行いました。

  • 思考(日本語): 「未来的なファッションショー」とは具体的にどんな光景だろう? 他のクリエイターはどんなプロンプトを使っている? 特定の写真家のスタイルを取り入れたらどうなるだろう?

この疑問に基づき、以下の情報を収集しました。

  • 画像検索: ウェブで「futuristic fashion show images」を検索。Alexander McQueenやIssey Miyakeといったデザイナーのコレクションから、金属、プラスチック、LED、ホログラムといった素材使いや、未来的フォルムのヒントを得ました。
  • プロンプト例の調査: 「stable diffusion prompt for fashion show」で検索。他のユーザーがcyberpunk techwear streetwear look and clothes, highly detailed and intricate, futuristic, cinematic, techwear fashionといった、特定のスタイルや詳細な描写を指定していることを把握しました。これは、プロンプトに具体性を持たせる上で重要な発見でした。
  • 写真家スタイルの検討: 「famous fashion photographers」を調査。実験的で前衛的な作風で知られるNick Knight(ニック・ナイト)氏のスタイルが、今回のテーマである「未来感」や「前衛性」を強調するのに最適だと判断しました。

3. プロンプト構築:アイデアを言葉に紡ぐプロセス

リサーチで得た情報を元に、プロンプトを段階的に構築していきます。描きたいシーンを構成要素に分解し、それぞれを言葉にしていく作業です。

  • 目指すイメージの要素分解:
    • 場所: ハイテクな会場。壁はガラス張りで、透明な屋根からはネオンが輝く未来都市が見える。
    • 舞台: ランウェイはガラス製。下からLEDライトで照らされ、色とりどりの光を放つ。
    • 登場人物: モデルは多様なジェンダーや人種。前衛的な衣装を身にまとっている。
    • 衣装: ホログラフィック素材やLEDライトが組み込まれている。アシンメトリーなカッティングや、ウェアラブルデバイスのようなスクリーンも特徴的。
    • 全体の雰囲気: Nick Knightの作風を反映した、フォトリアリスティックな質感。

これらの要素を組み合わせ、最初の具体的なプロンプトを作成しました。

  • 思考(日本語): まず、基本的な設定と衣装、素材を指定してみよう。
  • 中間プロンプト Ver.1(英語): A photorealistic image of a futuristic fashion show set in a high-tech venue, with models walking on a runway wearing avant-garde designs made from innovative materials like holographic fabric and LED-embedded clothing.

これでも形にはなりますが、リサーチで得た「背景」「ランウェイの照明」「モデルの装飾」「特定の写真家スタイル」といった要素を盛り込むことで、より豊かで独特なシーンを描写できるはずです。

  • 思考(日本語): 背景の都市景観、ガラスのランウェイとLED照明、モデルのマスクやヘッドピース、そしてNick Knightのスタイルを追加して、もっと具体性を高めよう。
  • 中間プロンプト Ver.2(英語): A photorealistic image of a futuristic fashion show: models walk on a glass runway in a high-tech venue with transparent walls overlooking a neon-lit cityscape. They wear avant-garde outfits featuring holographic fabrics and LED lights, some with futuristic masks or headpieces. The runway is backlit with colorful LED strips, creating a vibrant, dynamic atmosphere. The image is in the style of Nick Knight.

4. 調整と最終プロンプト:イメージを磨き上げる試行錯誤

中間プロンプトVer.2で生成される画像を想像してみました。かなり理想に近づきましたが、さらに改善できる点に気づきました。

  • 思考(日本語): モデルが一人だけでなく複数いて、ランウェイを歩いている様子、そして衣装がモデルの動きに合わせて流れるようなダイナミックさを加えたい。

この考えに基づき、微調整を加えたものが最終的なプロンプトです。

  • 最終プロンプト(英語):A photorealistic image of a futuristic fashion show: several models walk on a glass runway in a high-tech venue with transparent walls overlooking a neon-lit cityscape. They wear avant-garde outfits featuring holographic fabrics and LED lights, some with futuristic masks or headpieces. The outfits are dynamic and flowing with the models' movements. The runway is backlit with colorful LED strips, creating a vibrant, dynamic atmosphere. The image is in the style of Nick Knight.

このプロンプトには、以下の重要な要素が網羅されています。

  • 具体的なシーン設定: several models, glass runway, high-tech venue, transparent walls, neon-lit cityscape
  • 衣装の詳細: avant-garde outfits, holographic fabrics, LED lights, futuristic masks or headpieces
  • 動きと雰囲気: dynamic and flowing with the models’ movements, backlit with colorful LED strips, vibrant, dynamic atmosphere
  • 芸術的スタイル: photorealistic, in the style of Nick Knight

5. 生成されたAIイラスト:アイキャッチ画像の誕生

そして、この最終プロンプトを用いてStable Diffusionで生成したのが、冒頭でご覧いただいたアイキャッチ画像です。

光沢のあるガラス製のランウェイが、下からのカラフルなLEDライトによって鮮やかに照らし出されています。背景には、ガラス壁越しに広がるネオン輝く未来都市の景観。モデルたちは、ホログラフィック素材やLEDが特徴的な独創的デザインの衣装をまとい、自信に満ちた足取りでランウェイを進んでいます。中には未来的なマスクやヘッドピースを装着しているモデルもおり、プロンプトで指定した要素が見事に反映されています。全体として、革新性と華やかさが融合した、まさに「未来のファッションショー」のエッセンスを捉えた一枚となりました。

まとめ:AIイラスト生成におけるプロンプト作成のヒント

今回のプロセスを通じて、改めてStable Diffusionにおけるプロンプト作成の重要性を実感しました。

  • 詳細なプロンプトが鍵: 漠然とした指示ではなく、具体的かつ詳細な言葉でイメージを伝えることが、望む結果への近道です。
  • リサーチは創造の源: 他の作品や情報を参考にすることで、アイデアが広がり、表現の幅が豊かになります
  • 試行錯誤を楽しむ: 最初から完璧を目指すのではなく、段階的にプロンプトを構築し、調整を重ねるプロセスそのものが、より良い作品を生み出します。
  • スタイルの指定で深みを: 特定のアーティストや写真家のスタイルを取り入れることで、単なる描写を超えた芸術的な深みを与えることができます。

AIイラストの生成は、まるで言葉で魔法をかけるような、エキサイティングな体験です。あなたもStable Diffusionなどのツールを使って、頭の中にあるアイデアをアートに変えてみませんか?ぜひ、この創造的な旅を楽しんでください!

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この記事を書いた人

山口県下関市に住む30歳のフリーランスデザイナーです。地元の大学でグラフィックデザインを学び、東京で広告業界での経験を積んだ後、2020年に下関に戻りました。趣味は写真撮影とサイクリングで、自身のスマートホーム実践記録を中心に、IoT技術の基本から最新トレンドまで、地域に根ざした視点から、下関市ならではの生活課題へのテクノロジー活用事例も紹介していきます。

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