アウトドアと防災の強い味方:Mountain House フリーズドライ食品完全ガイド

Amazon.co.jp で Mountain House 製品を見る

目次

  • Mountain House とは?その歴史と特徴
  • フリーズドライ食品のメリットと特性
  • 製品ラインナップと人気商品
  • 調理方法と活用シーン
  • アウトドア活動での活用法
  • 防災備蓄としての有効性
  • 日本での入手方法とコストパフォーマンス
  • 実際に使ってみた感想とレビュー
  • まとめ:あなたのライフスタイルに合わせた選び方
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目次

Mountain House とは?その歴史と特徴

皆さんは、アウトドア活動や非常時の食事について考えたことがありますか?特に山登りやキャンプ、バックパッキングなどのシーンでは、軽量でありながら栄養価が高く、簡単に調理できる食品が重宝されます。そんなニーズに応えるのが、今回ご紹介する「Mountain House」のフリーズドライ食品です。

Mountain House は、アメリカのオレゴン州アルバニーに本社を置く「OFD Foods, LLC」(旧Oregon Freeze Dry)により製造されています。同社は1963年に設立され、当初は子供向けシリアルのフリーズドライフルーツの製造からスタートしました。その後、ベトナム戦争中に米軍特殊部隊向けの軽量で長期保存可能な食料を提供するという重要な契約を獲得しました。

1969年には、アウトドア用品店REIとの契約により「Mountain House」ブランドを立ち上げ、軍用スタイルのフリーズドライ食品を一般のバックパッカーやアウトドア愛好者向けに販売開始。それ以来、Mountain Houseは長年にわたり、その高品質と信頼性で多くのアウトドア愛好家やサバイバリストから愛されるブランドとなりました。

フリーズドライ食品のメリットと特性

フリーズドライ(凍結乾燥)とは、食品を凍結させた後に真空状態で水分を昇華(固体から気体へ直接変化する現象)させることで乾燥させる技術です。この製法には様々なメリットがあります。

1. 栄養価の保持

通常の加熱乾燥と異なり、フリーズドライは高温での乾燥工程を必要としません。そのため、ビタミンなどの栄養素や風味、色、食感などが非常に良い状態で保存されます。特に熱に弱いビタミンCなどの栄養素の損失が少ないのが大きな特徴です。

2. 軽量性と携帯性

水分の大部分(約98%)を除去することで、オリジナルの食品に比べて非常に軽量になります。これは長時間の山登りやトレッキングなどで荷物の重量を気にする方々にとって大きなメリットです。

3. 長期保存が可能

フリーズドライ処理された食品は、適切に密封・保管されていれば非常に長期間保存できます。Mountain House製品の多くは、未開封の状態で25年以上もの保存が可能とされています。

4. 簡単な調理方法

お湯を注ぐだけで、数分で元の食品の風味や食感を楽しむことができます。アウトドアでの調理時間短縮や、災害時の調理環境が限られた状況でも重宝します。

5. 添加物の少なさ

フリーズドライ技術により、防腐剤などの添加物を多く使わなくても長期保存が可能になります。これにより、できるだけ自然に近い食品を楽しめます。

製品ラインナップと人気商品

Mountain Houseは様々な製品を提供していますが、特に日本の消費者に人気があるのは以下の商品です:

主食系

  • Beef Stroganoff with Noodles(ビーフストロガノフ):クリーミーなソースに牛肉とマッシュルームが絡んだ、満足感のある一品。
  • Chicken Teriyaki with Rice(チキンテリヤキ):日本人の口にも馴染みやすい味わいで、アジア風の味付けが特徴。
  • Lasagna with Meat Sauce(ラザニア):トマトベースのミートソースとチーズの相性が抜群。
  • Chicken & Dumplings(チキンと団子のシチュー):クリーミーなシチューで心も体も温まる一品。

朝食系

  • Breakfast Skillet(ブレックファーストスキレット):卵、ポテト、野菜、ソーセージが入った朝食の定番。
  • Scrambled Eggs with Bacon(スクランブルエッグ&ベーコン):朝の定番メニューをフリーズドライで手軽に。

デザート・その他

  • Ice Cream Sandwich(アイスクリームサンドイッチ):驚くべきことに、フリーズドライでもアイスクリームの風味と食感を楽しめます。
  • Beef Stew(ビーフシチュー):冷えた身体を温める、具沢山のシチュー。

これらの製品はポーチタイプ(1~2人前)、#10缶(家族や団体向け)、バケットやキット(まとめ買い、長期保存用)などのパッケージで販売されています。

調理方法と活用シーン

Mountain Houseのフリーズドライ食品の最大の魅力の一つが、その調理のシンプルさです。基本的な調理手順は以下の通りです:

  1. パッケージを開け、酸素吸収剤を取り除く
  2. 指定された量のお湯をパッケージ内に直接注ぐ
  3. しっかりと混ぜ、密閉する
  4. 指示された時間(通常8~10分)待つ
  5. もう一度かき混ぜて完成!

多くの製品はパッケージ自体が調理器具として使える設計になっているため、余計な食器を持ち歩く必要がありません。また、水が沸騰しない状況でも冷水で調理することもできますが、その場合は復元に時間がかかります(約30分程度)。

高地での調理の場合は、水の沸点が低くなるため、少し調理時間を延長する必要があります。例えば、標高3000m以上では通常の1.5倍程度の時間を見込んでおくとよいでしょう。

フリーズドライ食品を調理する日本人男性

アウトドア活動での活用法

登山・トレッキング

長時間の山行きでは、軽量な食料が重要です。Mountain Houseのポーチ製品は約100~150gと非常に軽量でありながら、400~600kcalのエネルギーを供給します。また、調理時間が短く、複雑な調理器具も必要ないため、短い休憩時間でも温かい食事を取ることができます。

キャンプ

家族や友人とのキャンプでは、夕食の後のデザートや、朝食の準備時間を短縮したい時などに最適です。また、突然の雨や予定変更で調理が難しくなった時の予備食としても便利です。

バックパッキング

複数日にわたるバックパッキングでは、食料の重量と容積は常に課題です。Mountain Houseの製品は軽量でパッケージがつぶせるため、食べた後のごみもかさばりません。また、多様なメニューがあるので長期間でも飽きずに食事を楽しめます。

キャンプでフリーズドライ食品を楽しむ家族

防災備蓄としての有効性

近年、日本では地震や台風などの自然災害が頻発しています。そのような状況では、長期保存可能で簡単に調理できる食品が重要になってきます。Mountain Houseのフリーズドライ食品は、以下の点で防災備蓄に最適です:

長期保存性

未開封の状態で最大25~30年という長期保存が可能です。これは一般的な非常食の保存期間(3~5年)よりはるかに長い期間です。

調理の簡易性

災害時は、ガスや電気が使えない状況も考えられます。Mountain House製品は熱湯があれば調理可能ですが、冷水でも(時間はかかりますが)復元できるため、あらゆる状況に対応できます。

多様な栄養素

災害時にはバランスの取れた栄養摂取が難しくなりがちです。多様なメニューを備蓄しておくことで、長期の避難生活でも栄養バランスを保ちやすくなります。

心理的効果

災害時のストレス下では、普段食べ慣れた味や温かい食事が心の安定にも繋がります。美味しい食事は精神的な支えにもなるのです。

防災備蓄としてのフリーズドライ食品

日本での入手方法とコストパフォーマンス

Mountain Houseの製品は、日本国内でも入手可能ですが、主に以下のルートでの購入が一般的です:

  1. Amazon.co.jp:最も手軽に入手できるルートですが、輸入品のため価格が変動することがあります。
  2. アウトドア専門店:モンベルやL.L.Bean、REIなど大型アウトドアショップで取り扱いがあることも。
  3. 輸入食品店:一部の都市部にある輸入食品を扱う店舗でも見つかることがあります。

価格帯は、ポーチタイプ(1~2人前)で1,200円~2,000円程度、#10缶(約10食分)で6,000円~8,000円程度です。一見高価に感じるかもしれませんが、以下の点を考慮すると、そのコストパフォーマンスが理解できるでしょう:

  • 25年という長期保存性を考慮すると、年間のコストは非常に低い
  • 調理に必要なのはお湯のみで、他の調味料や調理器具が不要
  • 軽量であるため、特に登山などでは「運搬コスト」の削減になる
  • 美味しさと栄養価の高さは、心身の満足度に直結する

また、日本国内でも良質なフリーズドライ食品(アマノフーズなど)が販売されていますので、それらと比較検討するのもよいでしょう。

実際に使ってみた感想とレビュー

私は山岳ガイドとして、また防災アドバイザーとして、Mountain Houseの製品を様々な状況で使用してきました。個人的な感想としては以下の点が挙げられます:

良い点

  • 味の質が高い:フリーズドライ食品とは思えないほど、本格的な味わいを楽しめます。
  • 復元の確実さ:指示通りの時間と水量で、ほぼ間違いなく理想的な状態に戻ります。
  • バリエーション:多くの種類があるため、長期の山行きでも飽きません。
  • パッケージの利便性:直接パッケージ内で調理・食事ができるため、後片付けも簡単です。

改善点

  • 塩分量:一部の製品は日本人の味覚からすると少し塩味が強く感じることがあります。
  • 価格:輸入品のため、日本国内の類似製品と比べるとやや高価です。
  • ポーションサイズ:日本人の食事量からすると、やや多い場合があります(特に男性向け)。

特におすすめの使い方

  • 2~3日程度の縦走登山での夕食と朝食
  • 車中泊やキャンプの予備食
  • 台風や地震に備えた家庭での防災備蓄
  • 単身赴任や独り暮らしの方の非常食
フリーズドライ食品を楽しむ登山者

まとめ:あなたのライフスタイルに合わせた選び方

Mountain Houseのフリーズドライ食品は、アウトドア活動から災害時の備えまで、様々なシーンで活躍します。あなたのニーズに合わせた選び方のポイントを最後にまとめておきましょう:

アウトドア愛好家向け

  • 短期登山:軽量なポーチタイプを中心に、エネルギー補給しやすい高カロリーな製品を選ぶ
  • 長期縦走:バラエティを重視し、複数のメニューをローテーション
  • 家族キャンプ:#10缶やファミリーサイズのパッケージで経済的に

防災備蓄向け

  • 都市部の短期避難:ポーチタイプ中心で、調理の簡便さを重視
  • 長期の災害対策:バケットやキットを中心に、バランスの取れた栄養摂取を意識
  • 車載用緊急キット:コンパクトなポーチタイプを数種類

いずれの場合も、実際に普段から試食しておくことが重要です。特に災害時に初めて食べる食品は、慣れない味や食感にストレスを感じることもあります。「ローリングストック法」と呼ばれる方法で、定期的に消費して新しいものと入れ替えながら、普段の生活の中でも活用してみることをおすすめします。

Mountain Houseの製品は、そのクオリティと使い勝手の良さから、世界中のアウトドア愛好家や防災意識の高い方々から支持されています。日本でもその良さが徐々に知られるようになってきました。ぜひあなたも、アウトドアの楽しさと防災への備えを兼ね備えた、このフリーズドライ食品を試してみてください。

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この記事を書いた人

山口県下関市に住む30歳のフリーランスデザイナーです。地元の大学でグラフィックデザインを学び、東京で広告業界での経験を積んだ後、2020年に下関に戻りました。趣味は写真撮影とサイクリングで、自身のスマートホーム実践記録を中心に、IoT技術の基本から最新トレンドまで、地域に根ざした視点から、下関市ならではの生活課題へのテクノロジー活用事例も紹介していきます。

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